DTM初心者におすすめする5つのDAWソフト
DAWソフトには内蔵されているソフト音源や、内蔵エフェクター、画面構成など違いがあり、それぞれトラック制作を行いやすいDAWソフトや、ミックス・マスタリングを行いやすいDAWソフトなど、それぞれ個性があります。
このページでは5つのおすすめのDAWソフトを紹介していますので、これからDAWソフトを購入しようとしている方は是非参考にして下さい。
有料・無料のDAWソフト一覧の記事を新しく作りましたので是非こちらもご覧ください。
DAWソフトでも個性がそれぞれ個性がある
DAWソフトには内蔵されているソフト音源や、内蔵エフェクター、画面構成など違いがあり、それぞれトラック制作を行いやすいDAWソフトや、ミックス・マスタリングを行いやすいDAWソフトなど、それぞれ個性があります。
DTM初心者は調べやすいDAWソフトがおすすめにも記載しましたが、「ここはどうやってやるの?」「操作方法が分からないなど」必ず「わからない事」などの不明点が出てきますのでシェアの多いDAWソフトから始める事は良い方法の一つです。Google等の検索で調べてすぐ解決方法が出てくると、それだけトラックを作るスピードが速まります。
トラック制作に特化しているDAWソフト
クラブやライブハウスなどで出演者の方が使用されているDAWソフトで多いのは、Ableton Liveが圧倒的に多いです。Ableton LiveはWindows、Mac両方とも安定して使う事ができ、直感的に使用する事に特化していて、制作アイデアなどをトラック反映させやすく、Liveと名前をつけるほどなので、ライブ時の操作も行いやすいです。元Abletonの開発者が作ったBitwig Studioも直感的にトラックを作り易いDAWの一つです。
マスタリングやミックスに特化しているDAWソフト
Logic Pro、Studio One、Cubase、Pro Tools等が有名です。こちらは音質が良い事が特長です。Ableton Liveは操作性に特化していますが、こちらの4つのソフトに比べ音が良くない、軽い、と言われる事があります。編集作業が多い方や、音質にこだわる方ははこちらが良いと思います。
DTM初心者におすすめのDAWソフト
Cubase
ドイツにあるSteinberg社が開発しているDAWソフトで、国内でDAWソフトの中ではCubaseユーザー数はトップクラスです。
VSTプラグイン(シンセサイゼーやエフェクター等の機能を追加するプログラム)を開発した事でも有名。バンドのミックス作業を行うエンジニアや、テクノなど作曲するミュージシャンからも絶大な支持を受けるDAWソフトです。
曲のコードを自動的に提案してくれるコードアシスタント機能、MIDIと同じようにオーディオトラックを自在に編集する事が可能なVariAudio、25GBもの膨大なサンプルライブラリーを搭載したHALion、様々なパーカッションのグルーブを組み合わせ新しいグルーブを作るGroove Agent、Cubaseを使用している複数のユーザーでコラボレーションやリミックスをクラウド上で行う事を可能にしたVST Transit、DTM作業の編集履歴を残し、「1つ前の方が良かった」という時に活躍するヒストリー機能などCubase独自の機能を豊富に搭載しています。YAMAHAが運営するVOCALOIDをCubase上で編集するVOCALOID4 Editor for Cubaseも販売されています。
もちろん基本的なDTMの機能はもちろん充実し、音質もプロフェッショナル仕様になっていますので、バランスが良いおすすめのDAWソフトです。
Logic Pro X
Mac専用のDAWソフト。App Storeから2万円代で購入でき、他のDAWソフトに比べ低価格で販売しています。低価格で購入できるからといって、安かろう悪かろうという事は全くありません。音質の良さが評価され国内のみならずヨーロッパ等のプロのマスタリングスタジオでも使われている高品質なDAWソフトです。DTMはフリーズや誤作動を極力避ける必要がありますので、安定しているとされるMacを多くいます。Macの為にLogic Pro Xは作られているので安心して使う事ができます。
もちろん音質が良い事だけではなくApple提供するだけあって大変使い易いインターフェイスも特徴の一つです。
過去に発売されたプラグインのシンセの名作はいくつもありますが、Camel Audio社が開発したX/Y Padを搭載しているシンセサイザーのAlchemyは近年の名作とされています。そのAlchemyがLogic Pro Xに同梱されています。とても大きなポイントの一つです。
その他にも18,000種類を超えるループ素材、40種類を超えるソフトウェア音源、Logic Remoteを使えばiPadやiPhoneから操作を可能。AppleのMac専用ですので、Windowsユーザーにはインストールする事ができません。
Studio One
PreSonus社はアメリカで開発を行っていますが、Studio Oneは他のDAWソフトと同様にドイツで開発されたDAWソフトです。SteinbergのCubaseに搭載されているHALionの開発者であるWolfgang Kundrus氏がStudio Oneの開発初期から携わり、発売前から注目を集めていました。
64Bit浮動小数点オーディオ・エンジンを採用しているので圧倒的な音質のトラックを作る事が可能になり、多くのミュージシャンやアーティストから高い評価を得ています。
Ableton Live
Cubaseと同じくトップクラスのユーザー数を誇る大人気のDAWソフト。特にヨーロッパでは圧倒的に人気があります。ドイツのベルリンにて開発され、開発者も現役のプロミュージシャンやDJが行っており、圧倒的に直感で操作を行える操作性が特長です。HipHopからテクノまで多くの著名なミュージシャン使用している事もあり、分からない事があった場合、Google等で検索する場合探し易いです。Liveと名前を名乗るだけありライブに特化しておりクラブやライブハウスで演奏しているユーザーをよく見ます。Cubase、Logic Pro X、Studio One等のDAWソフトとは画面の構成が少し異なるセッションビュー機能があり、そこにループを簡単に作れアイデアを作り貯める事が簡単にでき、曲に反映させやすい画面構成。
Live9からはプログラミングソフトで有名なCycling'74社とAbletonが共同開発したMax for Liveを使用する事ができ、自作のソフトシンセ、自作のエフェクターを曲作りに取り入れる事ができます。
Bitwig Studio
元Abletonの開発者が作り2014年に発売された新しいDAWソフト。
こちらもドイツで開発されており、開発者が元Abletonなので画面はAbleton Liveにとてもよく似ています。多くのサイトでAbleton Liveと比較される事がありますが、Ableton Liveより少し手の込んだソフトになっています。様々なMidiコントローラーをJavaスクリプトAPIでカスタマイズする事が可能。曲作りのアイデアなどを作り貯める事ができるクリップ・ランチャー機能。打ち込んだMIDIのループをオーディオとして書き出して編集する事が可能なハイブリッド・トラック機能。Linuxユーザーにも対応。Abletonは複数のプロジェクトを同時に表示する事は不可能ですが、Bitwigでは可能になります。
Abletonの操作性に似ているのでDTM初心者からAbletonの音質、機能などに満足できなかったコアなユーザーまで満足できるDAWソフト。
一部のDAWソフトは選ぶ際に注意が必要
Mac専用として開発されているLogic ProやGarage BandをWindowsで動す事はできません。強引にWindows上でMacのOSを動かす事は技術的に不可能ではないのですがライセンス違反となってしまいます。仮に動かしたとしてもパソコンの動作が不安定になってしまいますので、本気でDTMをしたい方にはおすすめできません。