挫折する前にDTM初心者が気をつけるべき3個のポイント
DTM初心者には挫折しがちなポイントがいくつかあり、そのポイントを考えずにDTMを始めたのにも関わらず満足できる曲を作れず、諦めてしまった人はたくさんいます。 そのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。
目次 〜挫折する前にDTM初心者が気をつけるべき3個のポイントを解説〜
いきなり機材を全て揃えない
DTMを始めるにあたり、DAWソフト(Ableton、Cubase、Logicなどのソフト)パソコン、インターフェース、ミキサー、シンセサイザー、MIDIコントローラー、ヘッドフォンなど書籍やインターネットで紹介されている機材を全てをそろえてからDTMを始めようとするのはオススメできません。
なぜかというと....
- 機材をそろえて、DTM環境を整えた事に満足してしまい曲を作らない。
- 使い方の分からない機材が多くあると、音を出したり、使いこなすまで時間がかかり、曲を作る気力がうせてしまう。
といった事がよくあります。
中には「あとあと機材が必要になる」「早く機材を買うか、遅く機材を買うかの違い」思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、意気込んで機材をそろえても、最初のうちは本当に自分が必要とする機材が分からないと思います。
その人にあった機材というのは一人一人必ず違います。
DTMを続けて行くと、必要に応じた機材や、自分好みの機材が分かってきます。
多くの機材はなくても最低限の機材があれば曲を作ることは十分可能です。
使い方が分からない機材の使い方を覚えるまでに、曲を作る意欲がなくなってしまっては本末転倒です。
DTMをスタートするのに最低限必要な機材
- パソコン(WindowsでもMacでもどちらでも構いません)
- ヘッドフォンもしくはイヤフォン
- DAWソフト(Ableton、Cubase、Logicなどのソフト)
この3点があればDTMを始めることができます。
機材をそろえる事は手段であり目的ではないので、曲を作る事を優先させましょう。
最初から理想の曲を作ろうとしない
DTMを始める方には、作りたい曲の理想のイメージがあると思います。
結論から言えば、DTM初心者の方に理想通りの曲はできないです。
一般的に販売されているレコードやCDやデータは、プロのミュージシャンや何年も曲作りをしている方が作っています。
そのクオリティーに初心者が並ぼうとするのは、かなりハードルが高いです。
いきなり目標をそこに持って行くと、とても危険です。
特にDJをやっている方に多い傾向です。
「他の人と比べてクオリティーが低い」「自分の曲のクオリティーではDJで使えない」「音が細い」など DTMを始めたばかりではクオリティが低いのは当然です。
理想の曲に近づけるために、駄作をたくさん作ろう
DTMに限った事ではないと思いますが、1つの作品を作るにあたり初心者は、1ヶ月で1曲作り込むのと、1ヶ月で10曲作るのではどちらが、10曲作ったほうが確実に良いでしょう。
1ヶ月で1曲を作る場合のデメリット
- ・1パターンしか曲作りの経験ができない。
- ・自分なりにこだわって曲を作ったとしてもノウハウやアイデアが少ない。
1ヶ月で10曲を作る場合のメリット
- ・10パターンの曲作りの経験できる。
(シンセやドラムやパーカッションなど1曲作るより10倍覚える事が可能。) - ・10曲の良いポイントを抜き出し、1曲に合わせる事ができる。
曲にこだわりなどが出てきてしまい、1曲をダラダラと長い日数をかけて作りがちですが、初心者の間は多くの作品を作り経験を積む事が重要です。
初心者にオススメのDTMを始める時のイメージ
- 1,DAWソフトの使い方を覚える
DAWソフトによって使い方は、さまざまです。
ミキサーの出し方、オーディオファイルの読み込み方、ファイルの書き出し方、Midiの打ち込み方など覚えましょう。 - 2,シンセやサンプラーなどで音を出して遊ぶ
ここは特に重要で、楽しくないと人間は何事も続きにくい生き物です。
ここを飛ばして曲を作ろうと思っても作れるはずはありません。
どのツマミ(パラメーター)を調節すると、どういった変化が起きるのか楽しみながら、覚えましょう。
個人的には説明書を軽く読んでも良いかもしれませんが、細かく読む必要はあまりないかと思います。
とにかく音を出すことに慣れる事が重要です。 - 3,ループ(曲のフレーズ)を作ることに慣れる
シンセやサンプラーで音を出すことに慣れるとループを作ることは簡単です。
たくさんループを作りましょう。 - 4,ループを並べて曲を構成する
当然ですが曲にはそれぞれ、構成があります。
イントロ - ブレイク - エンディングまで適材適所にループを配置します。
どこに配置するか分からない場合は、理想とする曲を何度も聴き参考にしましょう。オススメは理想曲をDAW画面に読み込みそれに合わせて配置するのが良いでしょう。
1〜4までどの項目が抜けても曲を完成させることはできません。
楽しみながら少しずつクオリティーを高めていくことが重要です。
積極的に人に聴いてもらおう
日本人は職人気質な民族です。
そのため、自分が納得したクオリティーに達していないと思い込み、いつまでたっても完成しない事がよくあります。
たしかに作り込む事はとても大事なことです。
しかしテクニックやノウハウがないのにも関わらず作り込んだとしても、いつまで経っても完成しません。
何曲も作っていくうちにテクニックやノウハウ、そして自分のこだわりができて行きます。
人に聴いてもらうクオリティーに達していないと思っても、積極的に人に聴いてもらいましょう。
友達や知り合いに聴いてもらい感想をもらうと、作曲時に自分が気にしていた事よりも重要な事に気づかされたりします。
自分が気にしていた事は案外、小さな事だったりしますね。
メールやFacebookやSoundcloudを使って聴いてもらおう
メールやFacebookのメッセージで曲を送る事はとても簡単ですし、soundcloudなどにアップロードすれば手軽に世界中の人が聴く事が可能です。
相手がヘッドフォンやイヤフォンを持っていれば、外出先でも作りたての曲を聴く事が簡単にできます。
まとめ
DTMを始めたばかりだと最初は何から手を付けて良いか分からないと思いますが、正しい順序でコツコツやる事が重要です。
- 機材を必要以上にそろえなくてもDTMを始める事はできます。
一つ一つ機材の使い方をコツコツ理解する事が必要なので、いきなり機材を全て問題を増やさない。 - 最初からいきなり理想の曲を作ろうとするのは高すぎるハードルを設ける事と同じ。
低いハードルから少しずつ超えるていく事が大切です。 - 人に聴いてもらう事で、自分が気付かない視点に気づくことは良くあります。
自分一人で曲のクオリティーが低いなどと思い込まず、積極的に人に聴いてもらいましょう。
上記の3個のポイントに気を付けてDTMをやる事をおすすめします!