初心者におすすめの有料DAWソフト、無料DAWソフトの比較一覧
Dawソフトには個性があり、テクノなど打ち込みの作曲向きのDawソフト、ギタリストのレコーディング、バンドのレコーディングに向きのDawソフトなどソフトによって個性は様々です。
有料Dawソフトは体験版(デモ版)を無料で使う事ができるので1つずつ体験版を試しても良いですが、このページではDawソフト選びの参考になるように有料・無料のおすすめDawソフト一覧、有料Dawソフトの比較一覧、Dawソフトのシェア率を掲載しています。
是非Dawソフト選びの参考にして下さい!
目次〜おすすめの有料・無料DAWソフト一覧、ソフトの比較一覧、シェア率を解説〜
どのDAWソフトがシェア率が一番多い?
2017年のDAWソフトシェア率調査
月100万PVを誇るDTM関連のWebメディアASK.AUDIOが2017年に行った、Dawソフトのシェア率調査ではAbletonが全体の20.52%で全体の1位でした。
日本国内でDawソフトのシェア率はCubaseの使用者が1番多いと言われていますが、世界的に見ると10.43%で全体の4位ですので少し異なる結果ですね。
海外アーティストが、どのDawソフトを使用しているかを答えるインタビューでもAbleton LiveやLogicは多い気がします。
プロミュージシャンはMacを選ぶ人が多い?にも記載しましたがMacは作曲やライブをする時に不具合が少なく安定して作業をしやすい傾向にあります。
LogicはMac専用Dawとして作られていたり、Ableton LiveとMacは相性がとても良い事もDawソフトのシェア率上位に入った要因かもしれません!
GoogleやYahoo!の検索結果数が多いと調べやすい
どのDawソフトを使おうか悩んでいる方は、Dawソフトのシェア率に加えてGoogleやYahooの検索結果数が多いDawソフトを選ぶのはおすすめです。
検索結果数が多ければ、操作方法で分からない事があってもピンポイントで解説してくれるページに出会う確率が多いという事です。
検索結果には日本国外のサイトも含まれる事がありますが、GoogleのChromeをはじめ各社のブラウザにはほとんどページを日本語化してくれる機能があるので、英語が苦手な方でも海外サイトを日本語に翻訳してしまえば内容をほぼ理解する事ができます。
有料Dawソフトの比較一覧
Dawソフトは Windows専用のソフト Mac専用のソフト WindowsとMac両方で使用できるソフト などDawソフトによって違います。
Windows専用のDawソフトをMacで使用する事はできませんし、Mac専用のDawソフトをWindowsで使用する事はできません。
対応しているプラグインもDawソフトによってVST・AU・AAX等などDawソフトによって違います。使いたいソフトシンセがVSTにしか対応してなければAU対応のみのDawソフトではもちろん使う事ができません。
どのDawソフトを使うか悩んでいる方は以下一覧を参考にしてください。
Windows | Mac | プラグイン対応 | |
---|---|---|---|
Ableton Live10 | ◯ | ◯ | VST,AU |
Logic Pro X | × | ◯ | AU |
Pro Tools12 | ◯ | ◯ | AAX |
Cubase9 | ◯ | ◯ | VST,VST3 |
FL Studio 12 | ◯ | × | VST |
Studio One 3(VST and AU Rewire Supportが必要) | ◯ | ◯ | VST,VST3,AU |
Reason 10 | ◯ | ◯ | VST |
Sonar | ◯ | × | VST,DX |
Bitwig Studio2 | ◯ | ◯ | VST,VST3 |
Digital Performer9 | ◯ | ◯ | VST、AU、MAS、(AUはMacのみ) |
詳細はメーカーホームページでご確認下さい |
有料のDawソフト一覧
Ableton Live10
Cubaseと同じくトップクラスのユーザー数を誇る大人気のDAWソフト。特にヨーロッパでは圧倒的に人気があります。ドイツのベルリンにて開発され、開発者も現役のプロミュージシャンやDJが行っており、圧倒的に直感で操作を行える操作性が特長です。
HipHopからテクノまで多くの著名なミュージシャン使用している事もあり、分からない事があった場合、Google等で検索する場合探し易いです。
Liveと名前を名乗るだけありライブに特化しておりクラブやライブハウスで演奏しているユーザーをよく見ます。
Cubase、Logic Pro X、Studio One等のDAWソフトとは画面の構成が少し異なるセッションビュー機能があり、そこにループを簡単に作れアイデアを作り貯める事が簡単にでき、曲に反映させやすい画面構成なので1度使うとAbleton Live以外使えません。
Live9からはプログラミングソフトで有名なCycling'74社とAbletonが共同開発したMax for Liveを使用する事ができ、自作のソフトシンセ、自作のエフェクターを曲作りに取り入れる事ができます。
システム動作条件
Windows
OS | Windows7 SP1以上 |
---|---|
CPU | Intel CoreまたはAMD Multi-Core以上(Intel Core Processor以上を推奨) |
メモリ | 4GB(8GB以上を推奨) |
Mac
OS | OS X 10.11.6以上 |
---|---|
CPU | Intel Core2 Duo(Intel Corei5以上を推奨) |
メモリ | 4GB(8GB以上を推奨) |
Logic Pro X
Mac専用のDAWソフト。App Storeから2万円代で購入でき、他のDAWソフトに比べ低価格で販売しています。低価格で購入できるからといって、安かろう悪かろうという事は全くありません。音質の良さが評価され国内のみならずヨーロッパ等のプロのマスタリングスタジオでも使われている高品質なDAWソフトです。DTMはフリーズや誤作動を極力避ける必要がありますので、安定しているとされるMacを多くいます。Macの為にLogic Pro Xは作られているので安心して使う事ができます。
もちろん音質が良い事だけではなくApple提供するだけあって大変使い易いインターフェイスも特徴の一つです。
過去に発売されたプラグインのシンセの名作はいくつもありますが、Camel Audio社が開発したX/Y Padを搭載しているシンセサイザーのAlchemyは近年の名作とされています。そのAlchemyがLogic Pro Xに同梱されています。とても大きなポイントの一つです。
その他にも18,000種類を超えるループ素材、40種類を超えるソフトウェア音源、Logic Remoteを使えばiPadやiPhoneから操作を可能。AppleのMac専用ですので、Windowsユーザーにはインストールする事ができません。
システム動作条件
Windows
未対応
Mac
OS | OS X 10.12以降 |
---|---|
メモリ | 4GB(8GB以上を推奨) |
Pro Tools 12
ミュージシャン・レコーディングエンジニアに絶大な支持を集めるDawソフトはAvidのPro Toolsと言っても過言はないでしょう。
アメリカにあるAvid Technology社が開発するPro Toolsはレコーディングスタジオでとてもよく目にする業界標準のレコーディングシステムでスターウォーズを始め多くの映画音楽で使用されるほどの優秀なDawソフトです。
一言にPro Toolsと言っても Pro Tools | Ultimate(旧Pro Tools | HD) Pro Tools Pro Tools | First の3つの種類があります。
これまでro Toolsを使ったことがない方の場合は、どれを選べば良いのか分からないと思います。
一概には言えませんが分かりやすくPro Toolsを分けると Pro Tools | Ultimateはプロのレコーディングスタジオ向き Pro Toolsは自宅で作曲やオーディオ編集をする個人向け Pro Tools | FirstはこれからPro Toolsを始めたい方、DTM初心者向け というイメージで考えても良いと思います。
Pro Toolsが対応しているプラグインはVST、AUではなく独自のAAXという規格のプラグインに対応しています。
Pro Toolsに付属している音源、エフェクトは膨大な数があるので外部音源や外部エフェクトを使わなくても、かなりクオリティーの高い曲を作ることが可能になります。
Pro Toolsの機能や魅力は実際に使ってみると良く分かるので、Pro Toolsをこれから導入してみようと思う方は、無料で使うことができるPro Tools | Firstから始めてみる事をおすすめします!
システム動作条件
Windows
OS | Windows7 64bit以上 |
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CPU | Intel Core i5以上 |
メモリ | 16GB((ビデオ再生には32GB以上が必要) |
Mac
OS | 10.8.5(Pro Tools 12.5以降は未対応) 10.9.5(Pro Tools 12.8以降は未対応) 10.10.5(Pro Tools 12.8.2以降は未対応) 10.11.6 または 10.12.6 (Pro Tools 12.8以降のみ対応) 10.13.2 (Pro Tools 12.8.3以降のみ対応) |
---|---|
CPU | Intel Core i5以上 |
メモリ | 16GB(ビデオ再生には32GB以上が必要) |
OS X 10.13.4は不具合が確認されていますので、10.13.4以前のOSの使用をおすすめします。
詳しくはAvidホームページにてご確認ください。
Cubase9
ドイツにあるSteinberg社が開発しているDAWソフトで、日本国内でDAWソフトの中ではCubaseユーザー数はトップクラスです。
VSTプラグイン(シンセサイゼーやエフェクター等の機能を追加するプログラム)を開発した事でも有名。 ギタリストやボーカリストのレコーディングやバンドのミックス作業を行ったり、テクノなど作曲するミュージシャンからも絶大な支持を受けるDAWソフトです。
曲のコードを自動的に提案してくれるコードアシスタント機能、MIDIと同じようにオーディオトラックを自在に編集する事が可能なVariAudio、25GBもの膨大なサンプルライブラリーを搭載したHALion、様々なパーカッションのグルーブを組み合わせ新しいグルーブを作るGroove Agent、Cubaseを使用している複数のユーザーでコラボレーションやリミックスをクラウド上で行う事を可能にしたVST Transit、DTM作業の編集履歴を残し、「1つ前の方が良かった」という時に活躍するヒストリー機能などCubase独自の機能を豊富に搭載しています。YAMAHAが運営するVOCALOIDをCubase上で編集するVOCALOID4 Editor for Cubaseも販売されています。
もちろん基本的なDTMの機能はもちろん充実し、音質もプロフェッショナル仕様になっていますので、バランスが良いおすすめのDAWソフトです。
システム動作条件
Windows
OS | Windows7以上 |
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CPU | Intel/AMD マルチコアプロセッサー (Intel i5 以上) |
メモリ | 4GB(8GB以上を推奨) |
Mac
OS | OS X 10.11以上 |
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CPU | Intel/AMD マルチコアプロセッサー (Intel i5 以上) |
メモリ | 4GB(8GB以上を推奨) |
FL Studio12
FL StudioはベルギーにあるImage-Line社が開発・販売するDawソフトで、トラック制作に特化した特徴を持っています。
Dawソフトは有料・無料問わずソフトの概念やユーザーインターフェイスはある程度似ていますが、FL Studioは他社とは少し異なっています。 CubaseやPro ToolsなどのDawソフトは曲作り・マスタリングの両方をオールマイティーにこなすタイプのDawソフトですが、FL Studioは曲作りに特化したタイプで、曲を作りやすいユーザーインターフェイスになっていて、さらに付け加えるとするとクラブミュージックやダンスミュージックに向いていると言えるでしょう。
異なる点は他にもあり、他社のDawソフトと違い1度FL Studioを購入すると永久的に無料でアップデート(ライフタイムフリーアップグレード)する事ができます。
有料Dawソフトでは新しいバージョンが発売されると購入するのに数万円かかる場合はよくありますので、生涯無料アップデートはすごくありがたいですね。
FL Studioは安価でトラック制作に特化したDawソフトなので、10代〜20代のトラックメーカーから特に人気のあるDawソフトです。 ダブステップのオリジネーターとして世界的に有名なSkreamも無名時代からFruity Loops(旧FL Studio)を使って曲を作っていました。 Fruity LoopsのデフォルトのBPMが140であったため、ダブステップのBPMは140になった話はとても有名ですね。
FL Studioにはかなりの数のループ素材が同封されていますので、ループを画面上に配置するだけで簡単に曲を作る事ができます。 シンセやエフェクトもダンスミュージック向けな内容になっていますので「Dawソフトを使った事がないけどダンスミュージックを作りたい」「他のDawソフトを使ってみたけど合わなかった」という方にはおすすめできるDawソフトです。
システム動作条件
Windows
OS | Windows7以上 |
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CPU | 2GHz 以上のCPU |
メモリ | 2GB以上 |
Mac
未対応
Studio One 3
PreSonus社はアメリカで開発を行っていますが、Studio Oneは他のDAWソフトと同様にドイツで開発されたDAWソフトです。SteinbergのCubaseに搭載されているHALionの開発者であるWolfgang Kundrus氏がStudio Oneの開発初期から携わり、発売前から注目を集めていました。
64Bit浮動小数点オーディオ・エンジンを採用しているので圧倒的な音質のトラックを作る事が可能になり、多くのミュージシャンやアーティストから高い評価を得ています。
システム動作条件
Windows
OS | Windows7 SP1以上 |
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CPU | Intel Core 2 DuoもしくはAMD Athlon X2 |
メモリ | 4GB(8GB以上を推奨) |
Mac
OS | OS X 10.8.5以上 |
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CPU | Intel Core 2 Duo |
メモリ | 4GB(8GB以上を推奨) |
Reason 10
スウェーデンのPropellerhead社が開発・販売するDawがReason。
バーチャルラックシステムというインターフェイスがReasonの特徴でReasonの画面内にある機材と機材を自由にケーブルで接続しサウンドを出します。 ソフトシンセのMoog Modularのようにゆらゆら揺れるケーブルで接続します。 実物の機材を扱った事がある方であれば、用途が同じなので理解しやすいインターフェイスかもしれませんが、実物の機材を扱った事がない方であれば、少し戸惑うかもしれません。 個人的なReasonの印象としては他のDawでは満足できなかったDTM玄人の方が使っている印象ですね。
Reasonのプラグインはこれまで自社規格であるRack Extension(RE)のみしか使えませんでしたが、2017年のバージョン9.5でVSTに対応しました。
Reasonのもう一つの特徴であるミキサー画面はアナログミキサーそっくりに再現され、バージョン6からはアナログミキサーの名機SSL 9000kを忠実に再現しています。 アナログファンには嬉しい画面ですね!
バーチャルラックやミキサーなどDawソフトの構成や機能など、どこを見てもReasonはアナログファンが納得するソフトです。 アナログ機材を使った事がある方は是非Reasonを試してください。
システム動作条件
Windows
OS | Windows7以上 |
---|---|
CPU | デュアルコア以上のIntel製またはAMD製CPU |
メモリ | 4GB(8GB以上を推奨) |
Mac
OS | OS X 10.7以上 |
---|---|
CPU | デュアルコア以上のIntel製CPU |
メモリ | 4GB(8GB以上を推奨) |
Sonar
日本国内で多くのユーザーが使うDawソフトのSONAR。
もともとRolandの米子会社であるCakewalk社がSONARを開発しました。 その後ギターの開発・販売で有名なGibson社がCakewalk社を買収しSONAR製品を取り扱ってきましたが、なんと2017年にSONARの開発を終了してしまいました。
SONARファンは途方に暮れていましたが、現在ではCakewalk by Bandlabと名前を変えてシンガポールにあるBandLab Technologies社が開発を再開しました。
SONARの上位版であるSONAR Platinumと同等の機能を無料で使う事ができるので、気になった方はダウンロードしてみましょう。
システム動作条件
Windows
OS | Windows7 SP1以上 |
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CPU | 2.6GHz以上のIntelまたはAMD製CPU |
メモリ | 4GB |
Mac
未対応
Bitwig Studio2
元Abletonの開発者が作り2014年に発売された新しいDAWソフト。
こちらもドイツで開発されており、開発者が元Abletonなので画面はAbleton Liveにとてもよく似ています。多くのサイトでAbleton Liveと比較される事がありますが、Ableton Liveより少し手の込んだソフトになっています。
様々なMidiコントローラーをJavaスクリプトAPIでカスタマイズする事が可能。曲作りのアイデアなどを作り貯める事ができるクリップ・ランチャー機能。打ち込んだMIDIのループをオーディオとして書き出して編集する事が可能なハイブリッド・トラック機能。Linuxユーザーにも対応。
Abletonは複数のプロジェクトを同時に表示する事は不可能ですが、Bitwigでは可能になります。
Abletonの操作性に似ているのでDTM初心者からAbletonの音質、機能などに満足できなかったコアなユーザーまで満足できるDAWソフト。
システム動作条件
Windows
OS | Windows7 64bit以上 |
---|---|
CPU | デュアルコアCPU |
メモリ | 4GB以上 |
Mac
OS | OS X 10.9以上 |
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CPU | 64bit Intel製CPU |
メモリ | 4GB以上 |
Digital Performer9
オーディオインターフェイスで世界的に有名なMOTUが開発したDawソフトがDigital Performer(DP)。
MOTUのオーディオインターフェイスには熱狂的なファンが多いですが、このDigital Performerにも熱狂的なファンがいます。
もともとDigital Performerの前身であるPerformerというMac用のMidiシーケンサーが、Midi編集が行いやすいという事でミュージシャンに評価がとても高く、その名残もありDigital PerformerはMidiの打ち込み・編集はとても行いやすいです。
そしてDigital Performerのもう一つのポイントはオーディオのピッチ補正ツールです。
ボーカルを録音したオーディオファイルを編集する時には重宝します!
最新のDigital Performer9にはEDMに特化したサウンドパックが同封されています。
EDMに合うソフトシンセを探さなくても同封されているサウンドパックがあればかなりクオリティが高いサウンドのEDMを作る事ができます。
VST、AU、MAS形式のプラグインに対応しているので、様々なプラグインをDigital Performer上で動かせます。
システム動作条件
Windows
OS | Windows7以上 |
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メモリ | 2GB(4GB以上を推奨) |
Mac
OS | OS X 10.6.8以上 |
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メモリ | 2GB(4GB以上を推奨) |
無料のDawソフト一覧
GarageBand
GarageBandはApple社が開発するMac専用の無料のDawソフトで、Mac製品に標準インストールされています。
もし見当たらなければApp Storeから無料でダウンロードする事ができます。
Mac専用なので残念ながらWindowsではGarageBandを使う事ができません。
GarageBandはMac専用のOS Xで動くのでMacbook Pro,Macbook Air,iMacなどのApple製品はもちろん iOS版のGarageBandを使えばiPadやiPhoneでGarageBandを使うことができます。
直感的に操作できるのはMac製品の特徴ですが、同じようにGarageBandも直感的に操作することができます。
楽器の知識がない方・作曲の知識が全くない方・コード理論の知識がない方でも何千ものループが同封されていますので、ループを組み合わせて簡単に作曲をすることができる優れたDawソフトです。
子供でもゲーム感覚で作曲できるのではないでしょうか?
ループだけではなく強力なソフトシンセも数多く同封されていますのでお気に入りのドラムループなどと組み合わせて曲を作ることももちろん可能です。
オーディオインターフェイスを接続すれば作った曲に合わせて歌ったり、ギターを弾いたサウンドをGarageBandに録音することもできますよ。
同じAppleが開発・販売するDawソフトでLogic Proがあり、GarageBandはLogicの下位版と言われる事がありますが、用途が少し違うDawソフトだと思います。
GarageBandは子供から大人まで音楽の知識がなくとも音楽を楽しむためのDawソフトで、Logic Proはミュージシャン向けのDawソフトだと言えるのではないでしょうか?
ソフトシンセやエフェクトをプラグインで追加したい場合はMac専用のDawソフトなのでAudio Units(AU)のプラグインを使うことができます。
AUのみなのでVSTなど基本的には他のプラグインには対応していません。
システム動作条件
Windows
未対応
Mac
OS | OS X 10.11以上 |
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Reaper
アメリカのニューヨークにあるCockos社が開発したDawソフトReaper。
2006年のバージョン0.999は無料でダウンロードする事ができ、有料バージョンは60日間全機能が無料で使用する事ができます。
無料版のバージョン0.999はWindowsとMacの両方に32bit、64bit対応しており、動作も軽い事が特徴でフリーでありながらオーディオ録音、Midiの打ち込みが可能でVSTプラグインも動かす事ができます。
シンセやエフェクトの無料プラグインは無数にインターネット上にあるKVRなどのサイトからお気に入りのプラグインをダウンロードしReaperに追加すればしっかりと作曲・編集をする事ができます。
Reaperはアメリカ製なのでもちろん英語表記。
英語のソフトはちょっと...と思うかもしれませんがReaperは日本語化パッチが配布されています。
Cockosのオフィシャルパッチではないですが、日本語化パッチを使えば細かな所まで翻訳してくれ快適にソフトを使う事ができますので是非試して下さい。
システム動作条件
Windows
OS | Windows 98/ME/2000/XP/Vista/7 |
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Mac
OS | OS X 10.4, 10.5 or 10.6 |
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Cakewalk by BandLab
2017年にCakewalk SONARが開発終了となり、その後BandLab Technologiesが開発を引き継ぎ新たにCakewalk by BandLabとして無料リリースされました。
Cakewalk by BandLabはデフォルトのプラグインは基本的な物しか入っていませんが、Dawソフトの機能はSONARの上位版として販売されていたSONAR Platinumと同等の機能を使う事が可能。
無料でSONAR Platinumと同等の機能が使えるのは嬉しいですね!
お気に入りのソフトシンセやエフェクトのVSTプラグインを使うのであれば不自由なく作曲できます。
Cakewalk by BandLabの公式サイトにアカウントを作ればソフトをダウンロードをする事ができます。
システム動作条件
Windows
OS | Windows7以上 |
---|---|
CPU | Intel/AMD製 マルチコアCPU |
メモリ | 4GB以上 |
Mac
未対応
Tracktion 6
アメリカのシアトルにあるTracktion社が配布するフリーDawソフトTracktion6。
無料Dawソフトはトラック数が制限される事がよくありますが、Tracktion6は無制限でオーディオトラック・Midiトラックを使用する事が可能で、さらにVST、AUプラグインの使用が可能です。
Tracktion6はソフトの中で制限があるのではなく、有料販売されていたDawソフトが古くなったから無料として配布されるようになりました。
2015年に有料販売されていた内容と同じ使用になっています。
現在Tracktionとして開発は終了しましたが、その後Waveformというソフトに進化し有料販売されています。
Tracktion6はアメリカ生まれのDawソフトですが、日本語化をする事が可能なので気軽にスタートできます。
しかし1つだけ惜しいポイントは他のDawソフトに比べ、個性が強いため操作に慣れるまでに時間がかかってしまう所が惜しいポイントですね。
システム動作条件
Windows
OS | Windows7以上 |
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CPU | Intel Core 2 Duo 2GHz以上 |
メモリ | 2GB(4GB以上を推奨) |
Mac
OS | OS X 10.7.5以上 |
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CPU | Intel Core 2 Duo 2GHz以上 |
メモリ | 2GB(4GB以上を推奨) |
Pro Tools|First
世界的レコーディングスタジオの業界標準であるAvidのPro Toolsも機能制限があるPro Tools|Firstとして無料でリリースされています。
Pro Tools|Firstにはシンセ音源やドラム音源など様々なサウンドが入ったマルチ音源のXpand!2が付属し、エフェクトはEQやコンプレッサー、リバーブ、ディレイなど10種類の基本的なエフェクトがプリインストールされています。
しかし10種類のエフェクトでは少ないのでプラグインを追加しようと思ってもPro Tools|Firstは残念ながらできません。
通用のPro ToolsはAAXプラグインが使えますが、Pro Tools|Firstは機能制限がありアップ内で購入したAAX Native 64 またはAAX AudioSuite 64のみしか使えません。
通常のPro ToolsはiLokがなければPro Toolsを起動する事ができませんがPro Tools|FirstはiLokなしで起動する事ができます。
同じように通常のPro ToolsはAvid製のMboxなどオーディオインターフェイスが必要ですがPro Tools|Firstは他社のオーディオインターフェイスを使用しDTMをすることができます。
あと気になる機能制限は、曲データ(セッション)はクラウドに3つまでしか保存できないという点です。
AAXプラグインが自由に追加できない、曲データが3つしかクラウドに保存できないという機能制限があるので、手の込んだ曲を作るのは難しいと思われますが、これからPro Toolsの導入を考えている方やPro Toolsを使ってみたいという方にはPro Tools|Firstはおすすめできます。
システム動作条件
Windows
OS | Windows 8.1以上 |
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CPU | Intel Core i5以上 |
メモリ | 4GB(8GB以上を推奨) |
Mac
OS | OS X 10.11.6以上 |
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CPU | Intel Core i5以上 |
メモリ | 4GB(8GB以上を推奨) |
Music Studio Producer
Music Studio Producerは、有料のMusic Studio Independenceの機能制限したDawソフトで、オーディオ録音、オーディオ編集、Midi編集を機能を持っています。
Music Studio Producerにはソフトシンセが5種類、エフェクターが17種類、OSS-01というサンプラーが付いています。
ソフトシンセやエフェクターは無料Dawソフトでは珍しくありませんが、サンプラーを使えるのは珍しいですね。
作曲に使うリバーブ、ディレイからマスタリングや音声編集に使うコンプレッサー、リミッターなど基本的なエフェクトが付いているのでDawソフトを始めて使う方でも問題なく作業を行えます。
VSTプラグインに対応しているのでお気に入りのソフトシンセやエフェクトを追加できるのはとてもありがたいです。
Music Studio Producerが対応しているのはWindowsのみで、古いOSでも動くことからのWindowsの古いOS愛好者にとってMusic Studio Producerに重宝されています。
ただWindows Vistaは不具合が起きる事例があるようなので、Vistaを使われている方にはおすすめできません。
Music Studio Producerの機能制限のないMusic Studio Independenceは有料と言ってもそれほど高価ではなく無料版のMusic Studio Producerを使ってみて気に入れば購入するのも良いですね。
Music Studio Standardからのアップグレードは¥1,500 Music Studio Independenceの購入は¥3,500
システム動作条件
Windows
OS | Windows 95以上 |
---|---|
CPU | 1GHz以上 |
メモリ | 128MB以上 |
Mac
未対応
LMMS
LMMSはLinux MultiMedia Studioの頭文字を使った略で、Linuxから生まれたGPLライセンスのオープンソースDawソフトです。
Linuxでも使えるDawソフトは有料Dawソフトでもいくつかありますが、LMMSのようにLinuxから生まれたDawソフトはとても珍しいです。
WindowsやMacではなくLinuxを使う方は玄人の方が多い印象がありますが、そんなLinuxから生まれているLMMSはDTM・Dawソフトファンは注目すべきでしょう。
オープンソースなので、もし気に入った場合はカスタマイズするのもありです。
有料DawソフトのFL Studioにとてもよく似たユーザーインターフェイスが印象的で、似ているだけでなくFL Studioのデータをインポート(開く)ことができます。
使い方もFL Studioにとてもよく似ていて直感的に操作できるエディタを使う事ができるので、これからDTMを始めようと思っている方、FL Studioを使ってみようか悩んでいる方にはおすすめできるDawソフトです。
Rolandが開発したアナログベースシンセの名作TB-303をシミュレートしたソフトシンセであるLB303が同封されているのですが、このサウンドはとてもTB-303に忠実に作られたサウンドなので是非使ってください!
他にも面白いソフトシンセやエフェクトが付いています。
ソフトシンセのLB303が使えることから見てもLMMSはテクノやハウスなどのダンスミュージック向いているDawソフトでしょう。
もちろんVSTプラグイン対応なのでデフォルトのソフトシンセやエフェクトで足りない所はVSTプラグインを追加しDawソフトを拡張できます。
システム動作条件
Windows
OS | Windows XP以上 |
---|---|
CPU | 1GHz以上 |
メモリ | 512MB以上 |
Mac
OS | OS X 10.7以上 |
---|---|
CPU | 1GHz以上 |
メモリ | 512MB以上 |