DTMを始める準備から曲を完成させるまでのステップ
DTM初心者の方はDTMを始めようと思っても、何から始めて良いのか分らない方は多くいます。
ここではDTMを始める時の準備段階から、曲作りの流れをまでを解説していますので、まだ何から始めて良いのか分らない方はこのページを参考にしてDTMを始めましょう。
目次 〜DTMを始める時の準備から曲を完成させるまでの流れを解説〜
パソコンを用意する
DTMはパソコンを使用する事が前提なのでパソコンを用意する必要があります。大きく分けパソコンはWindows、Mac、Linuxと3種類に分かれます。パソコンによっては一部のDAWソフトが対応しておらず使用できませんので、新しくパソコンを購入する場合は使用予定のDAWソフトが対応しているか注意しましょう。
オーディオインターフェイスを用意する
DTM初心者の方であれば、最初に購入するオーディオインターフェイスはいきなり10万円を超えるような高価なインターフェイスを購入する必要はありません。なぜならオーディオインターフェイスは各社、各製品それぞれ個性があり、機械の個性と自身の理想の音をマッチさせるのは最初は難しいためです。
最初に購入するオーディオインターフェイスは1万円から3万円の間の製品をお勧めします。比較的安価なインターフェイスでも良い製品はあります。少しずつDTMに慣れオーディオインターフェイスの知識も得てからでも遅くはありません。お持ちのパソコンはどのインターフェイスと相性が良いが、しっかり調べて購入しましょう。昔のMotuはMac向けに作っており、Windowsで使用は可能なのですがWindowsで使用した場合にパソコンが立ち上がらなくなってしまったという事例もあります。
DAWソフトをインストールする
「曲を作り込みたい」「ライブをしたい」「ミックスやマスタリングをしたい」などユーザーによってDTMの用途は変わってきます。DAWソフトによって、それぞれ得意不得意がありますのでおすすめのDAWソフトを参考にして選んで下さい。
Midiコントローラーを用意する
鍵盤を使ってメロディーを弾く場合はMidiキーボード、パッドを叩いてキックやスネアなどのパーカッションを打ち込む場合にはMidiパッド、細かくパラメーターを調整する場合はつまみがあるフィジカルコントローラーなど、Midiコントローラーがあると曲に感情を込めて作業できたり、作業効率が上がります。DTMに慣れている方であればMidiコントローラーを使用しないという方もいますが、ほとんどの方がMidiコントローラーを使用しています。MidiコントローラーとパソコンをUSBやBluetoothで接続しMidi規格をもとにパソコンを操作します。
ソフトシンセを使っでMidiを打ち込む
現在販売されているDAWソフトのほとんどにソフトシンセサイザーが内蔵されています。内蔵されているソフトシンセサイザーの音色が気に行った場合はそのまま使い、内蔵されている音色では物足りない場合はプラグインで使用可能なソフトシンセサイザーを追加します。ソフトシンセサイザーを使い、ベース、ストリングス、リード、アルペジオなど作りたい曲のパーツを打ち込みます。
サンプラーを使ってMidiを打ち込む
お気に入りの曲やサンプリングCDなどから、ハイハット・キック・効果音・声などをサンプラーに録り込み再生させることをサンプリングと呼びます。
80〜90年代のヒップホップのトラックではAkaiのMPCを使いジャズやファンクのレコードからサンプリングし数々の名曲が生まれました。現代ではヒップホップはもちろんテクノ、ハウスからアニソンに至るまでDAWソフトを使い曲を作る場合よくサンプリングが用いられます。ドラム音源をMidiで打ち込むよりも、サンプリングしてサンプラーで打ち込む方が手っ取り早く作業をする事が可能とされています。
ループを作る
5と6のソフトシンセサイザーとサンプリングを使ってループ(フレーズ)を作ります。 一般的にDAWソフトでループを作る上限数はないので気に入ったループを作り、どんどん曲を作りましょう。
エフェクターを使い音を調整する
エフェクターはダイナミクス系、フィルター系、歪み系、モジュレーション系、空間系、その他、様々な種類が販売されていて用途によって使い分ける必要があります。ソフトシンセやサンプラーを使って作ったループにエフェクトをかけ理想の音に近づけます。
広がりが必要であれば空間系のリバーブをかけ奥行きを作ったり、音をジャリジャリさせたい場合は歪み系のオーバードライブやディストーションをかけて歪ませ、音に存在感を与えます。
ミックスダウン(2ミックス)をする
ここまで作ってきたキック、スネア、ハイハット、パーカッション、リードシンセ、ストリングスシンセ、ベース等それぞれ合わせると少ない場合で10トラック〜多い場合100トラックを超えます。その複数あるトラックを全体的なボリュームや周波数のバランスを調整し、1つのLRステレオトラックにします。
ここでもエフェクターを使います。異なる音が重なって埋もれてしまった場合はイコライザーで聴こえやすくし、音圧が足りない場合はコンプレッサーをかけ音圧を上げて存在感を出します。
マスタリングをする
アルバムでは音量と質感は重要で収録曲がバラバラの印象だとリスナーが違和感を感じてしまいます。ミックスダウンし曲全体のバランスが仕上がった曲をマスタリングし音量・質感・世界観を合わせます。パソコン内で全ての作業を行っても良いのですが、ハードのアナログコンプレッサー、真空管アンプ、アナログミキサー等に音を出力し再度録音しなおして物理的にアナログ感を出す方法もあります。